代表者挨拶

 九州ベトナム友好協会は、福岡県とハノイ市の友好提携を一つの契機として、2008年9月、九州の産・官・学が力を合わせる形で設立されました。それ以来、一貫して、設立目的である「九州とベトナムの相互理解を深め、友好を促進することにより、両者間の経済、文化等の交流」を図ってまいりました。

 当協会は、これまでにも、東京・大阪に次ぐ日本で3番目となる在福岡ベトナム総領事館の開設支援、ベトナム航空 福岡=ハノイ線の誘致、九州国立博物館での日本初となる「大ベトナム展」の開催、延べ1万人規模に及ぶベトナム修学旅行事業の開発、ハノイ大学への留学支援、ベトナム国家主席の九州でのお迎えなど、産学官のさまざまな分野にわたる活動を行ってまいりました。
その結果、日本、そして九州におけるベトナム人居住者の数も飛躍的に増大し、相互の経済、文化、人員など、多岐にわたる分野の交流が進んでおります。当協会の活動が、こうした交流促進の原動力の一つとなったことを、私たちも嬉しく思っております。

 一方で、日本とベトナムの関係は、当協会の設立当時とは大きく様変わりいたしました。ベトナムは力強い成長を続け、支援を受ける国から、ともに未来を築く対等なパートナーへと、その立場を変えています。九州にも多くのベトナムの方々が暮らし、学び、働き、地域社会を支える一員となっておられます。九州とベトナムは、もはや「遠い親戚」ではなく、日々顔を合わせる「隣人」といえます。

 であればこそ、これからの交流は、文化交流や親睦にとどまるものであってはならないと考えております。当協会が目指すのは、対等な隣人として互いに利益を分かち合う、互恵の関係です。経済、人材、教育、文化。多岐にわたる分野で、産・学・官の全方位にわたる双方向の交流を深めること。その成果が、九州地域の経済の発展として実を結ぶこと。大企業はもとより、九州の中堅・中小企業とベトナムとを結ぶ窓口として機能すること。そして、地域間を結ぶ航空路線の充実をはじめ、双方の往来を支える環境を、関係機関とともに整えていくこと。これらを、当協会の担うべき役割と位置づけております。

 2028年は、「日本ベトナム外交関係樹立55周年」という大きな節目であるとともに、当協会も設立20周年を迎えます。
当協会は、これまでに蓄積した経験やネットワークを生かし、会員・関係者の皆様方のご要望を真摯に受け止め、これからも九州とベトナムの架け橋として、両国関係のさらなる強化に向けて尽力してまいります。

 皆さまのますますのご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。

九州ベトナム友好協会
会 長 田中 雅敏